ツーリング:クラブ創立10周年記念ツーリング 宮島・阿多田島(7/27~7/28)

先週末、当クラブの創立10周年記念として宮島・阿多田島への1泊2日のツーリングを行ないました。
参加者は岡山カヌークラブ5名、当クラブ員18名、他1名の総勢24名。
艇種の内訳はシングル8艇、タンデム6艇、動力船1隻(4名)。

 

各々4箇所から出艇した船は江田島の北端の岩根(ガンネ)で落合い、AM08:45予定通りに出発。そうそうたる船団です。
当日は梅雨明け宣言後であり、早朝の薄曇りから次第に夏の天気へと変わっていきます。海上は波風も少ない穏やかな状況。時折り吹く風が心地良く、正に絶好のツーリング日和。

 

AM10:15厳島神社大鳥居に到着。 


生憎、潮の関係で大鳥居を潜ることができませんでしたが、多くの観光客の羨望の眼差しを受けながら海から参拝。
近くの浜辺に上陸して休憩と散策、そして昼食を取ります。

 

PM12:00休憩を終えて長浦を目指して出艇。西風が吹き始め時々強く吹く。
大野瀬戸は白波が立ち始めているが、船団が乱れるような状況ではなく、和気あいあいとして岸沿いに漕ぎ進みます。

 

宮島の最西端である須屋浦を回ると風は向い風となり、自然とパドルに力が入ります。
宮島の西側に位置する長浦は、名前の通りのロングビーチ。風を遮る物が無く容赦なく南の風が向い風となって吹き付けてきます。
PM14:00可部島を正面に見る浜辺に上陸。海に浸かりヒートアップした体をクールダウン。う~ん、気持ち良い~。

 

PM14:30阿多田島に向かってアタック開始。かなりの波風が予想される。
案の定、宮島の最南端革籠崎(こうござき)を出ると強い向い風と高波が容赦なく、次から次へと押し寄せてくる。
今までの航程とは天と地の違いがある。
これから先、ほぼ全員が落胆と後悔、そして達成感と感動へと変わって行くまでの2時間は、笑いあり涙ありのドラマ(ツーリング)になりました。自身のスキルを超えるような海原を漕ぎ切れたのも、お互いの信頼と暗黙の励み、そして動力船を伴走とした高い安全性の下で成し遂げられたものでしょう。

 

PM18:00予定時間の3時間遅れで「海の家あたた」に着き、早々にお風呂に入りサッパリして宴会の準備。
小川会長の乾杯の音頭、否が応でもアルコールが進みます。至福の時でした(笑)。

 

翌日は昨日の大荒れの波風がウソのように納まり穏やかな凪の状態。皆さん、自然と笑顔で出艇の準備を行なっている。

AM09:00阿多田を出艇して宮島の青海苔浦を目指しますが、靄が出ていて目的地が全く見えない。
風も殆ど吹かず、蒸し暑い中を淡々と漕ぎ進みます。

 

AM10:30青海苔浦に到着。即、海に浸かりクールダウン。水が冷たくて気持ちが良い。
昼食は定番のパスタ。目視で帰路が確認でき、波風も無い穏やかな海況。緊張感が緩んできたようで、皆さん食欲旺盛(笑)。

 

PM12:00帰路に就きます。これがツーリングの最後の航程、心地良い向かい風が吹き始める。

 

PM13:30沖美艇庫前に無事到着。

経験やスキルの違い、奢ることなくまた卑下することもなく、お互いに信頼し助け合うことで楽しいツーリングができたと思います。
参加された皆さん、お疲れさまでした。